2014年4月6日日曜日

表紙 アヌブーティ・プラカーシャ By ヴィディヤーランニャ・スワミ


अनुभूतिप्रकाशः
anubhūtiprakāśaḥ

アヌブーティ・プラカーシャ
by विद्यारण्यस्वामी
by vidyāraṇyasvāmī
By ヴィディヤーランニャ・スワミ



v  アヌブーティ・プラカーシャという本について
v  ウパニシャッドとは
v  ウパニシャッドが教える知識

v  人間が欲しいものとウパニシャッドの関係

シュローカ1 イントロダクション

イントロダクション

ब्रह्मविद्यां शौनकाय यामुवाचाङ्गिरा मुनिः । अथर्वणे मुण्डकेऽसौ विशदीकृत्य वक्ष्यते ॥१॥
brahmavidyāṃ śaunakāya yāmuvācāṅgirā muniḥ |
atharvaṇe muṇḍake'sau viśadīkṛtya vakṣyate ||1||

aṅgirāḥ (1/1) アンギラス(という名の)
muniḥ (1/1)  聖者 
yām (2/1)  その
brahmavidyāṃ (2/1)  ブランマ・ヴィディヤー(知識)を
śaunakāya (4/1)  シャウナカ(という名の生徒)の為に
uvāca (III/1)  教えました。

asau (1/1)  その(ブランマ・ヴィディヤー)が
atharvaṇe (7/1)  アタルヴァ(・ヴェーダ)の中の
muṇḍake (7/1)  ムンダカ(という名のヴェーダの部分)において
viśadīkṛtya (0)  明確にされて
vakṣyate (III/1)  教えられます。

v  ブランマ・ヴィディヤーとは?
v  アンギラスという名のムニ(聖者)とは誰か?
v  シャウナカとは誰か?
v  ヴェーダとは?

v  ヴェーダが「教える」とは?

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 イントロダクション

ब्रह्मविद्यां शौनकाय यामुवाचाङ्गिरा मुनिः । अथर्वणे मुण्डकेऽसौ विशदीकृत्य वक्ष्यते ॥१॥ *1 
brahmavidyāṃ śaunakāya yāmuvācāṅgirā muniḥ |
atharvaṇe muṇḍake'sau viśadīkṛtya vakṣyate ||1|| *2

aṅgirāḥ *3(1*4/1*6) アンギラス(という名の)*7
muniḥ (1/1)  聖者 
yām (2/1)  その
brahmavidyāṃ (2/1)  ブランマ・ヴィディヤー(知識)を
śaunakāya (4/1)  シャウナカ(という名の生徒)の為に
uvāca (III/1)  教えました。

asau (1/1)  その(ブランマ・ヴィディヤー)が
atharvaṇe (7/1)  アタルヴァ(・ヴェーダ)の中の
muṇḍake (7/1)  ムンダカ(という名のヴェーダの部分)において
viśadīkṛtya (0)  明確にされて
vakṣyate (III*5/1)  教えられます。

v  ブランマ・ヴィディヤーとは?*8
v  アンギラスという名のムニ(聖者)とは誰か?
v  シャウナカとは誰か?
v  ヴェーダとは?
v  ヴェーダが「教える」とは?


                                              = 凡例 =
 アヌブーディ・プラカーシャの原文(サンスクリット語)
*2 原文のローマ字表記
*3 各単語ごとに区切り、読みやすい順番に並べ替えています。
*4 一桁目の番号(0~8)の意味(名詞)
     0.      不活用名詞(接続詞や副詞的用法)
1.      主語(~は、~が)
2.      目的語(~に、~を)
3.      ~と、~によって、~であることから
4.      ~の為に
5.      ~から、~であることから
6.      ~の、~の中で
7.      ~において、~である時
8.      呼びかけ
*5 一桁目の番号(IIII)の意味(動詞)
                     I.     一人称(私、私達)
                    II.     二人称(あなた、あなた達)
                   III.     三人称(彼、彼女、それ、彼ら、彼女ら、それら)
*6 二桁目の番号(1~3)の意味
1.      単数(一つ/一人)
2.      両数(二つ/二人)
3.      複数(三つ/三人またはそれ以上)
*7 日本語訳

*8 授業の聞くポイント




2014年4月5日土曜日

シュローカ2 この知識を得るには、知識の伝承の伝統にある先生に教えを請う必要がある。

この知識を得るには、知識の伝承の伝統にある先生に教えを請う必要がある。

चतुर्मुखादिके संप्रदाये यो मुनिरङ्गिराः । उपसद्य यथाशास्त्रमेतं पप्रच्छ शौनकः ॥२॥
caturmukhādike saṃpradāye yo muniraṅgirāḥ |
upasadya yathāśāstrametaṃ papraccha śaunakaḥ ||2||

caturmukhādike (7/1)  (創造者)ブランマージーから始まる
saṃpradāye (7/1)  知識の伝承において、
yaḥ (1/1) その
aṅgirāḥ (1/1) アンギラス(という名の)
muniḥ (1/1)  聖者(います。)

śaunakaḥ (1/1)  シャウナカ(という名の生徒)は、
yathāśāstram (0)  シャーストラの決まりに沿って
upasadya (0)  (アンギラスを先生として)礼儀正しく訪れ、
etaṃ (2/1)  この(次のシュローカにある質問)を
papraccha (III/1)  質問しました。


v  創造者ブランマージーから始まる知識とは?
v  知識の伝承とは?
o   グル・パランパラー
o   サンプラダーヤ
v  シャーストラの決まりに沿った先生へのアプローチとは?
v  シャウナカの質問から始まってる意味は?
v  ウパニシャッドは常に生徒と先生の対話形式である、という意味は?


2014年4月4日金曜日

シュローカ3 シャウナカの質問

シャウナカの質問

एकस्मिन्विदिते सर्वं विज्ञातमिति वैदिकी । प्रसिद्धिरस्ति तद्वस्तु किं स्यान्निश्चित्य मे वद ॥३॥
ekasminvidite sarvaṃ vijñātamiti vaidikī |
prasiddhirasti tadvastu kiṃ syānniścitya me vada ||3||

ekasmin (7/1)  この一つのものが
vidite (7/1)  知られた
sarvaṃ (1/1) 全てのものが
vijñātam (1/1) 知られた事になる
iti (0)  と(いうものがある事は)
vaidikī (1/1)  ヴェーダにおいて
prasiddhiḥ (1/1)  良く知られて
asti (III/1)  います。

tad (1/1)  その
vastu (1/1)  在るものは
kiṃ (1/1) 
syāt (III/1)  でしょうか?
niścitya (0)  はっきりと
me (4/1)  私の為に
vada (II/1)  教えてください。

v  なぜ一つだけ?
v  全てのものが知られたことになるとは?
v  シャウナカはもう知っていた?
v  ヴェーダにおいて良く知られているとは?


2014年4月3日木曜日

シュローカ4 先生の答え: 2種類の知識

先生の答え: 2種類の知識

शृणु विद्ये उभे तावद्वेदितव्ये परापरे । पृष्टं वस्तु तयोर्मध्ये गम्यते परविद्यया ॥४॥
śṛṇu vidye ubhe tāvadveditavye parāpare |
pṛṣṭaṃ vastu tayormadhye gamyate paravidyayā ||4||

śṛṇu (II/1)  聞きなさい。

tāvad (0) まず最初に、
parāpare (1/2)  「パラー」と「アパラー」という
ubhe (1/2)  両方の
vidye (1/2)  知識とも
veditavye (1/2) 知られるべき(です。)

tayoḥ (6/2)  その(パラーとアパラーの2つの知識)
madhye (0)  中で
pṛṣṭaṃ (1/1)  (あなたによって)質問された
vastu (1/1)  在るものは
paravidyayā (3/1)  パラー・ヴィディヤー(知識)によって
gamyate (III/1)  知られるのです(得られるのです)。

v  先生の答えは、質問に呼応してないのでは?
v  パラヴィディヤーとは?
v  アパラヴィディヤーとは?
v  質問の答えはパラヴィディヤーによって得られるというのなら、なぜ、このウパニシャッドで、アパラヴィディヤーが紹介されているのか?

v  「知る」と「得る」は同じ?


2014年4月2日水曜日

シュローカ5 2種類の知識の定義

2種類の知識の定義

षडङ्गसहिता वेदा विज्ञायन्ते यया धिया । सा धीरपरविद्या स्याद्ब्रह्मधीस्तु परा मता ॥५॥
ṣaḍaṅgasahitā vedā vijñāyante yayā dhiyā |
sā dhīraparavidyā syādbrahmadhīstu parā matā ||5||

ṣaḍaṅgasahitāḥ (1/3) 6つの学問が付随している
vedāḥ (1/3)  (4つの)ヴェーダは
yayā (3/1)  その
dhiyā (3/1) 知識によって
vijñāyante (III/3)  理解されます。

sā (1/1)  その
dhīḥ (1/1)  知識が
aparavidyā (1/1)  アパラー・ヴィディヤー
syāt (III/1)  です。

tu (0)  一方で
brahmadhīḥ (1/1)  ブランマ(を知るための)知識は
parā (1/1)  パラー(ヴィディヤー)
matā (1/1)  (として)知られている(のです。)

v  再度、アパラヴィディヤーとは?
v  6つの学問とは?
v  アパラヴィディヤーによるヴェーダの理解とは?
v  アパラヴィディヤーによって理解できるものとは?
v  再度、パラヴィディヤーとは?

v  パラヴィディヤーによって理解できるものとは?



2014年4月1日火曜日

シュローカ6 パラー(上級)と呼ばれる理由 イントロダクション

パラー(上級)と呼ばれる理由 イントロダクション

उपनीतेन विज्ञेया वेदाः सर्वे न तावता । ब्रह्मधीः किन्तु वैराग्ये स्यादाचार्योपदेशतः ॥६॥
upanītena vijñeyā vedāḥ sarve na tāvatā |
brahmadhīḥ kintu vairāgye syādācāryopadeśataḥ ||6||

upanītena (3/1) ヴェーダの勉強をする為の儀式を受けた人によって
sarve (1/3)  全ての(ウパニシャッドを含む)
vedāḥ (1/3)  ヴェーダは
vijñeyāḥ (1/3)  勉強されるもの(です。)

kintu  (0)  しかし
tāvatā (3/1) それだけでは
brahmadhīḥ (1/1)  ブランマの知識は
na (0) 得られません。

vairāgye (7/1)  ヴァイラーギャ(あらゆるものの限度の見極め)がついた時、
ācāryopadeśataḥ (0)  先生の教えによって
syāt (III/1)  (ブランマの知識は)得られるのです。

v  ヴェーダの勉強をする為の儀式とは?
v  ウパニシャッドを含むヴェーダはどのように勉強されているのか?
v  ヴァイラーギャとは?
v  なぜ、先生の教えが必要なのか?自分で勉強は出来無いのか?
 upanītena (3/1) ヴェーダの勉強をする為の儀式を受けた人によって
sarve (1/3)  全ての(ウパニシャッドを含む)
vedāḥ (1/3)  ヴェーダは
vijñeyāḥ (1/3)  勉強されるもの(です。)

kintu  (0)  しかし
tāvatā (3/1) それだけでは
brahmadhīḥ (1/1)  ブランマの知識は
na (0) 得られません。

vairāgye (7/1)  ヴァイラーギャ(あらゆるものの限度の見極め)がついた時、
ācāryopadeśataḥ (0)  先生の教えによって
syāt (III/1)  (ブランマの知識は)得られるのです。

v  ヴェーダの勉強をする為の儀式とは?
v  ウパニシャッドを含むヴェーダはどのように勉強されているのか?
v  ヴァイラーギャとは?
v  なぜ、先生の教えが必要なのか?自分で勉強は出来無いのか?